言葉が風を切り、鹿嶋の夜に火が灯る。PLANT COAST 03｜eyden with 98jamsが刻んだ、鼓動と呼吸の祝祭

2025/09/28(SUN) 14:00~20:00

このまちに、またひとつ、新しい呼吸が生まれた。
2025年秋、カルチャーとライフスタイルが交差する実験場「PLANT COAST」が第3回を迎えた。
舞台はもちろん、No.12 Kashima Fan Zone。
音楽とサウナと人が織りなす、まちの小さな音楽祭だ。

今回のSP GUESTは、千葉県袖ケ浦出身のラッパー eyden with 98jams。ストレートな言葉選びと飾らないライブパフォーマンスで全国から支持を集めるRAP STAR “eyden”が、仲間とともに鹿嶋の地に足跡を刻んだ。

鋭さと温度を帯びたリリックに、観客の身体は自然と揺れ、言葉の一つひとつが鼓動のように響いた。

ZODIAC DISCOによるGUEST SOUND、BAZOOKAとkiyoshiroによるMUSIC、そしてcady crewによるDANCE SHOW CASEが、ステージに豊かな表情とリズムを加える。

加えて、nagito from gentlemen BarberによるGUEST BARBERブースも登場し、空間全体が“文化の交差点”として立ち上がっていく。

全体の音響を支えたのは、重低音と立体感に定評のあるTRUTH & JUSTICE SOUND SYSTEM。このサウンドが場に与える没入感は、フェスとはまた違った濃密さを生み出していた。

一方、会場ではいつも通りサウナが開放され、熱と水、外気と音楽がリズムを刻む。サウナから出て、冷えたクラフトビールを手に音に身を任せる──それはこのイベントでしか味わえない“ととのい方”だ。

フードエリアには鹿嶋ならではのローカル飯や、カルチャー感あふれるキッチンカーが集結。空腹を満たすだけでなく、会話と笑顔が自然に交わる場所として機能していた。

PLANT COASTの魅力は、ただのライブイベントにとどまらないところにある。それは音楽・食・サウナ・美容・ダンス──複数のカルチャーが交差と循環を生み出すことで成立する“ライフスタイルの実験”だ。

都市では感じにくい“文化の密度”が、ここ鹿嶋では手触りをもって実感できる。No.12 Kashima Fan Zoneという舞台が、それを可能にしている。

この日刻まれたのは、音と汗と、そして鼓動。
またひとつ、このまちの呼吸が深くなった。

段々と定着しつつある「PLANT COAST」。
小さな種火は今まさに大きな熱に変わりつつある。
鹿嶋のまちのこのムーブメントはこれからも毎月動き続ける。

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